第33章 すべて彼女の自業自得だ

彼女は、うっかり足首を捻挫しただけだった。

御堂斗真が即座に顔色を変える。

「痛むか?」

風見雪音の瞳に、みるみる涙が溜まる。

木下医師が口を開きかけた。

「御堂社長……」

「もういい」御堂斗真は苛立たしげに遮った。「そいつは片づけろ。二度と喚かせるな」

言い捨てると、斗真は風見雪音を抱き上げ、その場を後にした。頭が割れそうで、胸の奥がざわつく――そんな部屋に、一秒だっていたくないとでも言うように。

背後では、御堂結奈がまだ壁際で丸くなり、頭を抱えたまま、血と叫びが絡みつく悪夢の底に沈んでいた。唇だけが勝手に動く。

「とうま……結奈を置いていかないで……とうま……」

廊下...

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