第35章 解除された監視システム

「お前がやらないなら、やる奴はいくらでもいる」

御堂斗真の声は氷のように冷たかった。

「御堂グループが君を呼べるなら、ほかの人間だって呼べる。この心臓は雪音に要る。要るなら、必ず手に入れる」

「必ず、だと?」

永橋正彦は怒りを通り越して、乾いた笑いを漏らした。半歩踏み込み、御堂斗真へ距離を詰める。視線は刃のように鋭い。

「御堂斗真! お前が欲しいのは、救うための心臓か? それとも、この女の命か? あるいは最初から――命を奪うのが目的で、ついでに心臓を持っていくつもりだったんじゃないのか!」

その言葉は、鋭い短剣のように、ある「仮面」を正確に突き破った。

御堂斗真の目が、ぎらりと...

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