第37章 俺の『患者』にずいぶんご熱心らしいな

彼は一拍置き、ひとつひとつ噛みしめるように、氷のように冷たい声で言い放った。

「御堂結奈が――俺のベッドに潜り込んだ。これは事実だ」

「俺の母親が、あいつのせいで水牢にぶち込まれて苦しみ抜いて死んだ。これも事実だ!」

「俺に返すべきものは、血だ。血で払え」

声が跳ね上がる。押し殺していた怒りと憎悪が、堤防を決壊させたみたいに噴き出した。

「最初から! ずっと! あいつが俺に借りを作ったんだ!」

言い終えた瞬間――

御堂斗真は書斎の机に置かれていた、ずしりと重い金属製の灰皿をひっ掴み、全身の力を込めて振りかぶると、背後の巨大スクリーンへ寸分違わず叩きつけた。

ガンッ――!! バ...

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