第45章 彼女がまだ生きているうちに、心臓を取り出す

永橋正彦は即座に院内の最精鋭を招集した。ICU、循環器内科、消化器内科、栄養科――名だたる専門医たちによる緊急カンファレンス。

冷たい無影灯の下、重苦しい顔が並び、御堂結奈の最新検査結果が机上に広げられる。そこに並ぶ文字は、どれも目を背けたくなるほど残酷だった。

「重度の栄養失調。全身の筋肉と脂肪がほぼ枯渇。臓器萎縮、代謝の深刻な破綻」

「胃の既往穿孔部、再出血の疑い。重度感染を伴い、腹腔内に少量の液体貯留」

「急性心不全。心筋逸脱酵素が異常高値。心電図では広範な虚血性障害。EFは危険域を下回っています」

「誤嚥性肺炎の可能性。酸素化の維持が困難……」

一つひとつが、死刑宣告のよ...

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