第47章 死亡診断書の署名を拒否する

御堂斗真の足が、唐突に止まった。

視線が白布へ――白布の下に浮かぶ、曖昧で小さな輪郭へと――釘づけになる。

時間が、凍りついた。

三秒。

まる三秒、御堂斗真は石像のように立ち尽くし、微塵も表情を動かさなかった。

ただ、奥行きのあるその眼の底で、嵐が音もなく渦を巻き、膨れ上がり……そして、ふっと消えた。残ったのは、底の見えない死んだ湖の静けさ。

――次の瞬間。

何の前触れもなく、彼は脚を振り上げ、脇にあった金属製のワゴンを力任せに蹴り倒した。廃棄のガーゼと器具が山と積まれた、あれだ。

ガチャン――!!!!

耳を裂くような轟音が、静まり返った病室で炸裂する。

ワゴンは転がり、...

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