第48章 斗真、お前正気か?

そして、背後に控えていた腹心のボディーガードへ、氷のような声で命じた。

「押し込め」

ボディーガードが固まる。

「御堂社長、押し込むって……どこへ?」

御堂斗真は片手を上げ、脇に並ぶ巨大な低温保存庫の列を指した。長期保存用の、遺体安置の冷凍キャビネットだ。

「いちばん奥。空いてるやつ」

ボディーガードはそれ以上聞かなかった。すぐに動く。

白布をかけられた「遺体」を慎重に持ち上げ、指定されたキャビネットの引き出しへ滑り込ませる。

密閉性の高いステンレスの抽斗が、ぎい、と鈍い音を立てて奥へ吸い込まれていった。光も空気も、外と切り離される。

御堂斗真は保存庫の前まで歩き、ぴたりと...

ログインして続きを読む