第69章 彼女こそ私の実の娘だ

この庭園……覚えがある。

風見雪音は、あのとき笑いながら言っていた。ここの薔薇はとくに見事に咲くのだと。理由は――「特別な肥料」を使っているから。

そのときの俺は、気にも留めなかった。

だが今、雪音がさらりと口にした「本来なら存在しない子ども」の始末の仕方を思い出すと――

御堂斗真の頭の中が、ぐにゃりと濁った。

この花……異様なほど艶やかに咲き、雪音が丹念に手をかけてきた薔薇は、いったい何で養われている?

——俺が命じて腹を裂いて取り出させ、心臓を抜かれ、遺体を「処理」させたあの子……その骨と肉は、最後にどこへ行った……?

「おえっ——!!」

抑えようのない吐き気が胃の底から...

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