第76章 できるものなら自分を殺してみろ

風見雪音の命は、まだ取れない。

風見晶子を告発し、「ウルフ」の秘密をさらに暴くための――生き証人として、生かしておく必要があった。

そしてもうひとつ。

彼女の苦痛で、結奈の魂を弔わなければならない。

それ以上に――

御堂斗真は踵を返し、よろめくように監禁室を出た。背後で、風見雪音のか細く沈んでいく呻きが、扉一枚の向こうへ閉じ込められていく。

自分は、まだ倒れるわけにはいかない。

比較的「まともな」身体のまま、生き残らなければならない。

まだ、果たすべき復讐がある。

すべてが終わったら――

結奈と、理不尽に奪われたあの子のために、奪われた分の正義をすべて取り戻したら――

...

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