第8章

 キャシアンは自身の執行者たちに引きずられていった。後に残されたのは、土に染み込んだ血の鋭い金属臭と、粉々に砕け散った彼のアルファとしてのプライドだけだった。

 群れの境界線に立ち、ロレンツォはダークムーンの群れが去っていく背中を、捕食者特有の邪悪な笑みを浮かべて見送っていた。夜風が彼の野性的な黒髪を弄ぶ中、彼がこちらを振り向く。その深紅の瞳が、私の視線を真っ直ぐに射抜いた。

「どうした、情けでも湧いたか、魔女ちゃん?」低く轟く雷鳴のような声で、彼は気怠げに言い放つ。「あいつをペットにして飼いたかったんなら、もう片方の脚もへし折ってやったんだがな」

「私が動物愛護センターでも開いてるよ...

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