第100章

安田歌子も、さすがに固まった。

しばらく間を置いてから、堪えきれずに温水仁菜へ念押しする。

「……本当に? 間違いないの?」

温水仁菜は小さくうなずいた。

情報量が多すぎる。安田歌子は一度頭を冷やしてから、ようやく口を開く。

「じゃあ……沈村遥の実の兄って、温水逸也ってこと?」

言い終えた瞬間、別の可能性が脳裏をよぎり、安田歌子は目を見開いた。

「待って。じゃあ仁菜、あなたと沈村遥って……実の姉妹なの?!」

「ありえない!」

温水仁菜は即座に言い返す。

「私とあのクズ、どこが似てるっていうの?」

「……確かに、似てない」

顔立ちも、性格も。何もかもが正反対と言っていい...

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