第103章

安田歌子も、屈託のない笑みを返した。

「拓人、久しぶり」

安田歌子は隣にいた葉山凛の腕を引き寄せる。

「うちの会社で新しく契約した子。葉山凛っていうの」

古崎拓人は軽くうなずいた。

「どうも。歌子の友だちなら、俺の友だちだ」

その横に、見知らぬ男が立っていた。男は一歩前に出て、丁寧に頭を下げる。

「今回の臨時ゲストを務めます。同じ事務所の馬野信也と申します。皆さま、よろしくお願いいたします」

ひととおり挨拶が済むと、古崎拓人が安田歌子に向かって眉を上げた。

「こんだけ会ってなかったんだ。でっかいハグくらい、くれないの?」

その言葉に、脇の馬野信也が思わず目を丸くする。

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