第106章

沈村遥は前回の番組で痛い目を見てから、もう二度と甘えた態度は取らないと決めていた。代わりに、メンバーたちと積極的に働き口を探し回る。

とにかく早く稼がないと、今夜の寝床がない。

彼女は海外留学の経験があり、M国の言葉が話せた。だから店との交渉役は、ほぼ沈村遥の担当になった。

求人中の店を片っ端から当たったが、沈村遥たちのように一日二日しか働けない人間は、どこも受け入れてくれない。

バイトといっても、最低一か月は続けるのが条件だ。

真っ先に反対したのは沈村碧人だった。

「一か月働けって? これ、バイト番組なのか、旅行番組なのかどっちだよ」

そんな苦労、する気はない。

半日以上探...

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