第11章

安田歌子は言葉を継いだ。

「さっきここまで歩きながら見てたんだけど、この農場って人は多いのに仕事が少ない。外から来た日雇いの人も、合う作業が見つからなくて困ってるみたい。私たちみたいに経験もない状態で、午後だけでお金を稼ぐのは……正直きついと思う」

「それに、みんな今日の昼から何も食べてないでしょ。あれだけ歩いて疲れてるし、働こうにも力が出ないよ」

斉藤夢子が首をかしげる。

「じゃあ、働かないなら……どうやってお金作ってご飯食べるの?」

そう言いながら、安田歌子は倉庫の前で足を止めた。扉の上には『農機具・整備エリア』の札。

そのまま迷いなく中へ入っていく。

残りの面々は理解が追...

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