第119章

沈村景ももともと腹に火を抱えていた。沈村碧人に怒鳴りつけられた瞬間、堪えきれなくなる。

「よくも俺にそんな口が利けるな?! MEの広告、あれは何だよ。口では『お前の仕事が上向くのを願ってる』だの『兄弟で芸能界を制覇しよう』だの、耳ざわりのいいことばっか言ってさ。なのに裏じゃこそこそ俺の仕事を奪ってた。沈村碧人、お前そんなに俺に抜かれるのが怖いのか?!」

沈村碧人の顔はどす黒く沈み、頭の中は真っ白だった。残っているのは、煮えたぎる怒りだけ。

「お前だって大差ないだろ。俺のスキャンダルを集め回って、くだらねえ車のために実の兄貴まで陥れる。家では『優しい兄さん』だの何だの言って、兄弟仲がいい...

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