第13章

沈村遥の腹が、この瞬間、情けないほどにきゅるると鳴った。

仕方ない。彼女は本気で空腹だった。いちばん小さいサイズのワンピースを着るために、昨夜から何も口にしていない。

ここまで耐えてきたが、もう限界だ。

陸原吉弘はそれに気づき、先に口を開いた。

「みんな先に中で休んでて。俺、外に出て、なんか食べられるもの取ってこれないか見てくる。とりあえず夕飯だけでもどうにかしよう」

出ていく前、陸原吉弘は安田歌子を複雑な目で一度だけ見た。

けれど、またしても彼女はその視線を受け取らない。

陸原吉弘は、言いようのない気分のまま庭をあとにした。

番組が始まってから、安田歌子は沈村景と沈村遥に一...

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