第136章

小村幸音は眉をひそめた。

開口一番が詰問口調。それだけで、胸の奥がささくれ立つ。

「お母さんに言われて来たの」

沈村遥は苛立ちを隠さず、命令するように言った。

「今すぐ、あんたは大会を降りて!」

ネットに溢れる小村幸音への称賛。それを、沈村遥は見たくなかった。

「今すぐ斉藤監督に言って!」

「それは無理」小村幸音は淡々と返す。「お母さんから任されたことがあるの。終わるまでは降りられない」

「任されたこと?」

「あなたと同じよ」小村幸音はふっと冷たく笑う。「あなたが使えないから、片づけられなくて。だから私が呼ばれたの」

沈村遥の顔が歪む。

「私は一時的にケガしてるだけ! ...

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