第18章

風はますます狂い、安田歌子は道端で強風にあおられ、ぐらぐらと揺れ続ける巨大な看板に気づいた。古崎拓人のすぐ近く――胸がひゅっと縮む。

「危ない!」

叫ぶより早く、歌子は走り寄って古崎拓人に飛びつき、そのまま地面へ押し倒した。

次の瞬間、看板が「ドォンッ!」と鈍い音を立てて落下し、さっきまで古崎拓人が立っていた場所を容赦なく叩き割った。

間に合わなければ、今ごろ頭が割れていたに違いない。

その場へ、沈村遥のチームも駆けつけた。

朝早くから安田歌子のチームが農場主の車に乗って出ていったと聞き、何か仕事にありつけるのではと後を追ってきたのだ。野菜代くらいは稼げるかもしれない――そんな打...

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