第58章

安田歌子が口を開く。

「終盤の数日、何回か突撃配信を入れてみません? 夜、みんなが『もう配信終わった』って油断したところで、ゲストをランダムに撮るんです。もしかしたら……思わぬ「当たり」が撮れるかも!」

斉藤監督は、その案をかなり気に入った様子だった。

カメラマンをこっそり庭に待機させ、部屋には入らずに撮ればいい。これならゲストのプライバシーを侵す心配も薄いし、配信が終わったあと、彼らが何をしているのかも見える。

斉藤監督は人員配置に向かい、安田歌子はのんびり自室へ戻って休むことにした。

彼女の提案は、思いつきではない。

沈村遥がここ数日、いろいろと我慢させられてきたことを安田歌...

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