第9章
監督も困り顔で言った。「本当に申し訳ないんですが、替えの靴は用意してなくて……」
沈村遥は沈村景の腕をきゅっと引き、気丈に振る舞いながら口を開く。「大丈夫だよ、お兄ちゃん。歩けるから。監督さんたちを困らせないで」
「私が悪いの。ルールをちゃんと把握してなくて、うっかりヒールで来ちゃって……みんなの足を引っ張っちゃった」
その様子を見ていた陸原吉弘が、思わず沈村遥をかばう。
「女の子がおしゃれしたいのは普通だよ。ゆっくり歩けばいい。そんなに自分を責めなくていいって」
「ありがとう、吉弘さん。優しいんだね」
沈村遥はそのままヒールで歩き続けたが、進むほどに体力が削られていく。額には汗...
ログインして続きを読む
チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
8. 第8章
9. 第9章
10. 第10章
11. 第11章
12. 第12章
13. 第13章
14. 第14章
15. 第15章
16. 第16章
17. 第17章
18. 第18章
19. 第19章
20. 第20章
21. 第21章
22. 第22章
23. 第23章
24. 第24章
25. 第25章
26. 第26章
27. 第27章
28. 第28章
29. 第29章
30. 第30章
31. 第31章
32. 第32章
33. 第33章
34. 第34章
35. 第35章
36. 第36章
37. 第37章
38. 第38章
39. 第39章
40. 第40章
41. 第41章
42. 第42章
43. 第43章
44. 第44章
45. 第45章
46. 第46章
47. 第47章
48. 第48章
49. 第49章
50. 第50章
51. 第51章
52. 第52章
53. 第53章
54. 第54章
55. 第55章
56. 第56章
57. 第57章
58. 第58章
59. 第59章
60. 第60章
61. 第61章
62. 第62章
63. 第63章
64. 第64章
65. 第65章
66. 第66章
縮小
拡大
