第250章 脅威にならない

 高山健からの報告を聞き、佐藤愛のはらわたは煮えくり返っていた。

 山田真里は汚名を着せられた一件で処分を受けたはずだった。それに、北村辰も言っていたではないか。役員会の総意として、山田真里を辞職させる方向だと。

 北村辰がどのような回答を持ってくるか、数日は様子を見ようと思っていた矢先のことだ。まさか山田真里が、あんなにも親しげに北村辰の隣に侍っているとは。

 北村辰の嘘つきめ。

「健、彼らがいるパーティー会場の住所を送って……」

「愛姉、住所を送ったところで中には入れないよ。親父が言ってたけど、今回は大物ばかりの集まりなんだ。姉貴みたいにこれといった実績のない会社名義じゃ、門前...

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