第270章 私を小娘と呼んだ

 佐藤愛が自ら脚本のチェックを行うと言い出したことで、楠山は渋い顔をした。

「佐藤さん。脚本というのは作品の要です。あなたはデザインが専門で、脚本については素人でしょう? 監修までするのは、いささか不適切ではありませんか」

「脚本家とはもう話がついているわ。私のこの構想(プラン)通りに書けば、絶対に跳ねる」

 楠山の懸念に対して、佐藤愛は反論ではなく、確信を持って言い切る。

 そして、彼女は続けた。

「ま、楠山さんがそこまで言うなら無理強いはしないわ。ただ、脚本が完成したら私にも見せてちょうだい……」

 佐藤愛が譲歩したのを見て、楠山は安堵の笑みを浮かべた。

「ええ、佐藤さんは...

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