第306章 彼女はゆすりたい

 警察もプロだ。葉田静香が泣きついたところで、すべてを鵜呑みにするわけではない。

 その中の一人が口を開く。

「適当なことを言うな。我々がしっかりと裏を取る。その佐藤という女性が、本当に君の姪御さんを深場へ突き飛ばしたのかどうか、プールの監視カメラ映像を確認させてもらう」

 警察官の言葉に、葉田静香は内心冷や汗をかいた。

 だが、彼女はすぐに表情を取り繕い、殊勝な態度で警察官に頭を下げた。

「ああ、そうですか。それなら、よろしくお願いします」

 警察官たちは、目の前の葉田静香を不審な目で見つめた。この女、どこかおかしいのではないか?

 自分の姪が溺れて病院に救急搬送されたばかり...

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