第316章 溺死させたい

葉田静香が必死に喚き散らすその姿に、佐藤愛は思わず口元を緩めた。

あの三文芝居で、事情を知らないネットの野次馬は騙せても、警察の目は誤魔化せないだろうに。

リーダー格の警官が、葉田静香の言葉を聞き咎めて警告を発した。

「あなた、発言には気をつけなさい。目の前の佐藤さんは、決してあなたの姪御さんを深い場所に突き落としたりしていない」

「それどころか、彼女は姪御さんが深みで溺れているのを見て、我が身を顧みず救助に向かったのです。もし彼女がいなければ、姪御さんは溺死していたでしょう」

警官の言葉に、葉田静香の顔色はみるみるうちに青ざめていった。

もちろん、佐藤愛が詩央を助けるために深み...

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