第318章 やる時は容赦するな

 その時、医師が口を開いた。

「皆さん、早急に決断してください。この手術を行うか、否か」

「やるのであれば、当院としても適合するドナーを探さねばなりません」

「もちろん、どうしても保護者の方と連絡がつかない場合は、警察の方に署名していただくことも可能です。こういったケースでは前例もありますし、法的にも認められていますから」

 医師の言葉を受け、佐藤清歓は覚悟を決めたように顔を上げた。

「やります。手術の費用はすべて、私たち佐藤家が持ちます」

「姪が一度救った命です。乗りかかった船だ、最後まで面倒を見ましょう」

 そう言い切ると、清歓は佐藤愛に視線を送った。叔母と姪、二人は互いに...

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