第359章 対立

 竜崎玲にそこまで言われてしまっては、佐藤愛も断るわけにはいかなかった。

 彼女は少し考えた後、承諾した。

「わかったわ。パーティの場所を送って。家でドレスに着替えてから、そっちに向かうから」

「了解、待ってるわね」

 竜崎玲から会場の住所が送られてくると、佐藤愛は北村辰の別荘へと戻った。クローゼットの中から淡いブルーのミニドレスを選び、軽くメイクを済ませて出かける支度を整える。

 家を出る間際、彼女はふと思い立ち、ネット通販で購入した「付け黒子」を顔に貼り付けた。

 彼女の美貌は時に厄介ごとの種になる。この偽の黒子を貼っておけば、少なくとも、無駄に言い寄ってくる男たちをあしらう...

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