第387章 北村家の大混乱

 まさか、山田真里と北村隆夫の間に何かが起きたのだろうか。

 中村純子は珍しく冷静だった。車を停め、山田真里の後を追って、彼女と北村隆夫が住む高級マンションへと向かう。

 ドアをノックして開けると、そこにはパジャマ姿でソファに座る北村隆夫の姿があった。中村純子の出現に、隆夫も真里も凍りついたように動かない。

 だが、山田真里の立ち直りは早かった。

 これは元より彼女の想定内の事態だ。ただ、今日の中村純子の来訪が少しばかり突然すぎたというだけのこと。

 彼女は笑顔を浮かべ、中村純子に挨拶をした。

「中村さん、どうしてこちらへ?」

 その「中村さん」という他人行儀な響きを聞くや否や...

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