第388章 そのような恥はかけない

 北村の祖父は声を張り上げすぎたせいか、感情が昂り、足元をふらつかせてあわや転倒しかけた。

 一同が祖父の周りに駆け寄る。

 北村隆夫と中村純子も、さすがに口を閉ざした。

 祖父の体調悪化により、この茶番劇はなし崩し的に中断された。

 祖父は自室へ運ばれ、北村家の主治医が慌ただしく診察にあたる。

 佐藤愛と北村辰は、行儀よく祖父の枕元に付き添っていた。

 激昂したせいで血圧が上がっていた祖父だが、降圧剤を服用してようやく落ち着きを見せている。

 辰が祖父のために水を注ぎに行く。

 愛は祖父のそばに立ち、話し相手になっていた。

「北村のおじい様、具合はいかがですか? まだ辛い...

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