第418章 彼女に触れるな

 モニターの向こうでは、一人の男がひっきりなしに中村純子へ助けを求めていた。

 当初こそ、中村純子は平静を装っていた。しかし、画面の向こうで北村蕭による制裁が激しさを増すにつれ、彼女の顔色は見る見るうちに土気色へと変わっていく。

「中村さん! あんたが俺に指示したんじゃないか! あの女を崖から突き落とせって! 俺の身の安全は保障するって言っただろう!」

「中村さん! あんたが見捨てるなら、俺はこいつらに殺されちまう!」

「中村さん……ッ!」

 ついに堪忍袋の緒が切れた中村純子は、ガタッと音を立てて席を立ち上がり、北村辰に向かって金切り声を上げた。

「北村辰、いい加減になさい! 私...

ログインして続きを読む