101.もう一つの知らせ

石原絵梨花は返した。

「謎かけしてるのは西村雅哉で、私じゃない」

相手。

「???」

石原絵梨花は思わず苦笑し、スマホをしまう。時間もそろそろだ。踵を返し、水園32号へ戻った。

アリスは「必要な機材は明日の朝になる」と言っていた。だが実際には、夜明け前――水園32号の別荘の門がコンコンと叩かれ、荷物はすべて運び込まれた。

先頭に立っていた男はやけに丁寧で、石原絵梨花にこう尋ねた。

「組み立てまでこちらでいたしましょうか」

石原絵梨花は首を横に振る。

「いい」

それで彼らは引き上げた。

それから数日。石原絵梨花は三高に通う以外、ほとんど水園32号に籠もりきりだった。夜の自...

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