116.公然の脅迫

十数分後、助手は戻ってきて石原絵梨花を面会室へ案内した。

面会室の前で、助手が石原絵梨花に言う。

「石原さん。原則、面会は最長10分です。ただ……石原さんでしたら、5分くらい延ばしても大丈夫です。言いたいことがあるなら、手短にお願いします」

石原絵梨花は「うん」とだけ返し、丁寧に礼を言ってから扉を押し開けた。

面会室は四角く、広すぎず狭すぎず。中央にテーブルが一つ置かれている。石原絵梨花は片側の椅子に腰を下ろし、黙って待った。

ほどなく、向かいの小さな扉が開いた。

警官が二人、橋本海斗を挟むようにして連れてくる。

数日ぶりに見た橋本海斗は、目に見えてやつれていた。覇気がなく、目...

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