117.どうして女なんだ

石原絵梨花のその言葉を聞いた瞬間、橋本夫婦は信じられないものを見るように彼女を見た。

「……あんた、よくも私たちにそんな口が利けるわね!?」

「私たちが誰だか分かってんの!?」

石原絵梨花は眉をひそめる。相手をする気も起きず、二人の脇をすり抜けて立ち去ろうとした。

だが橋本夫婦は引き下がらない。前に立ち塞がり、怒鳴り散らす。

「待ちなさい! 謝りなさいよ! 今日ここで謝って、こっちの要求を飲まないなら――帰れると思わないことね!」

石原絵梨花のそばにいた助手は、目を見開いた。

石原さんがこの連中を知っているかは分からない。だが、こいつらが石原さんを知らないのは確実だ。

石原絵...

ログインして続きを読む