119.松岡友希の身分

「……早山恵也?」

その名を耳にした瞬間、石原絵梨花はぴくりと肩を震わせ、反射的に背後を振り返った。

呼ばれた本人は、松岡友希が名を口にした途端に顔色を変え、踵を返して逃げようとする。

だが次の瞬間、松岡友希の後ろに控えていた高木政宗がひょいと身を乗り出し、腹の底から怒鳴った。

「待て! 早山恵也! やっぱりお前か! なんでこんなとこにいるんだよ!」

その声に、早山恵也は息を呑み、ぎこちなく振り返る。

松岡友希と高木政宗、その二人を同時に視界に入れた途端、喉が詰まった。

(なんで……こいつらが、ここにいるんだよ!!)

「それはこっちの台詞だ!」高木政宗は信じられないものを見る...

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