121.もう弁護士に依頼した

「石原さん、たった今連絡が来たんですが……理由は分からないんですけど、何人も弁護士に当たったのに、全員に断られました」

白崎健夫からのメッセージを読み終えた石原絵梨花は、わずかに眉を寄せ、指先で打ち返す。

「どういうこと?」

向こうの白崎健夫は、鬱憤が溜まって仕方がなかった。

こっちが聞きたい、という話だ。

ついさっきまで、彼が声をかけた弁護士たちが、示し合わせたみたいに依頼を断ってきたのだ。これまでなら有り得ない。しかも橋本海斗の件は、勝ち筋が見えすぎている案件だった。

案件が単純という意味ではない。石原絵梨花が絡んでいる、それだけで状況が変わる。

証拠が出ない? そんな心配...

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