015. 石原七緒に再び会う

数学教師の口ぶりは、とてもじゃないが耳に心地いいものではなかった。クラスの連中は顔を見合わせ、息をするのも怖いとばかりに黙り込む。

7組は三高でも有名な問題クラス。高校3年の理系クラスの中でも成績は最下位で、みんなこの数学教師――鈴木のことを内心かなり恐れている。

理由は単純だ。

教務主任と仲が良くて、性格がやたらと意地が悪い。出来の悪い生徒を見ると、最初から「気に入らない」と顔に書いてあるタイプで、言葉はいつも人の胸に穴を開けるみたいに刺さる。聞いているだけで胃が重くなる。

けれど――。

教室の入口に立つ石原絵梨花は、表情ひとつ変えずに言った。

「担任の先生には、先に欠席届を出...

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