163.芸能界第一世代アイドル

その夜、石原絵梨花は自分が眠れなくなると思っていた。けれど、そんなことはなかった。

あのメッセージを送った直後、松岡友希は「今どこ?」とだけ聞いてきて、ほどなく絵梨花の目の前に現れた。車を出してくれて、陽城の街をぐるりと走り回り、帰ってからは夜食まで作ってくれた。

ベッドに入ったあとも、意外なほどすとんと眠りに落ちた。目が覚めたら朝で、しかも一度も起きていない。自分でも拍子抜けするくらい、いつも通りの気分で朝ごはんを食べ、学校へ向かった。

7組に着くと、石原絵梨花は思わず足を止めた。

安田莉子と村上佳奈が、もう教室にいる。

絵梨花は早起きのつもりだったし、登校中も校内はまだ人影がま...

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