184.雑誌の休刊

安田莉子と村上佳奈が、見るからに夢を砕かれた顔をしているのを見て、石原絵梨花はわざとらしく咳払いを二つ。何食わぬ顔で試験用紙をさっと畳み、きっぱり言った。

「答え、もうすぐ来るよ」

――口が利いたのか、たまたまなのか。

言い終えた、その次の瞬間だった。各教科の係が、先生たちのオフィスから持ち帰った解答を抱えて、ぞろぞろと教室に入ってくる。

「はいはい、月例テストの解答配るよー。静かにしてー」

「配り終わったらページ数、ちゃんと確認してね。足りない人は早めに言って」

安田莉子と村上佳奈は係たちを一度見てから、幽霊みたいな目で石原絵梨花を見た。

石原絵梨花は薄く笑うだけ。相変わらず...

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