192.彼は私のおじさん、松岡宗厳

そうだ。松岡友希が石原絵梨花に語った人物像は、行方知れずになって久しい絵梨花の師匠と――驚くほど重なっていた。

石原絵梨花は目元をわずかに強張らせ、松岡友希をじっと見据える。言葉が出るまで、しばらく時間がかかった。

「……その人、誰? あなたとはどういう関係? どうして……探してるの?」

テーブルの下で、富山由紀がまた絵梨花の服の裾をきゅっと引いて合図する。

隣では松岡翼と松岡征也が、石原絵梨花=ハッカーXという衝撃からようやく戻りかけていた。だが友希の口から出た名前を聞いた途端、二人とも言葉を失う。

その人物なら、彼らも知っている。

西京市の松岡家、本家筋の人間で知らない者はい...

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