199.どうして君の5年前の曲にこんなに似ているんだ

その言葉を聞いた瞬間、石原絵梨花はすっと富山由紀へ視線を走らせた。

その鋭さに、富山由紀はびくりと肩を跳ねる。

「ハニー、あんた……」

石原絵梨花は一拍置き、ゆっくりと言った。

「……これから、そういう怖いこと言わないで」

富山由紀「???」

「私が嫉妬? 冗談でしょ。ありえない」

絵梨花は視線を引っ込め、正面を見据える。表情は冷ややかで、落ち着き払っていて、まるで水面みたいに何の揺れもない。目つきひとつ変わらない。

……けれど。

富山由紀の視線が、するりと下へ落ちる。

絵梨花の背筋は無意識にぴんと伸び、唇はきゅっと結ばれていた。

富山由紀「……」

富山由紀「???」...

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