057.そうだろ? この俺という校長が来たのが見えないのか?

「遅いって、何が……?」

リーダーたちは、渡部岳人の言葉の意味が飲み込めなかった。

渡部岳人は言いかけて口をつぐみ、彼らを見る目に、うっすらとした同情が混じる。

――その次の瞬間。

閉まっていたオフィスの扉が、外から思い切り蹴り破られた。

「ドンッ!」

石原絵梨花以外の全員が、びくりと肩を跳ねさせる。

「昼間っからオフィスに乱入だと? 先生を何だと思って――!」

リーダーが勢いよく振り向いた。

そして、その一瞬で顔色が変わる。膝が抜け、危うくその場に崩れ落ちそうになった。

扉口に立っていたのは数人。全員、学校の上層部の人間だ。

だが何より――その先頭にいる男。

白髪が...

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