069.白崎署長が来た

その一言が落ちた瞬間、休憩室はふっと音を失った。針が床に落ちても聞こえる――そんな、息苦しいほどの静寂。

全員が呆然と顔を上げ、石原絵梨花を見て、次に出入口に立つ石原七緒へ視線を跳ねさせた。雷に打たれたみたいな顔で。

――今、何て言った?

品行方正、成績優秀、家柄も申し分なし。羨望と嫉妬を一身に集める美少女・石原七緒が。

目を合わせるのも怖い、しかもピアノを壊したあの石原絵梨花と――姉妹?

聞き間違いか。あるいは山下彩香が言い間違えたのか。

言ってしまった山下彩香自身も、口に出してからようやく事の重大さに気づいたらしい。はっとして両手で口を押さえ、慌てて石原七緒を見る。

七緒の...

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