074.理屈が通らないのに、無理やり正当化しようとする

一瞬、講堂のホールは凍りついたみたいに静まり返り、防犯カメラの音声だけがやけに大きく反響していた。

長く感じたのに、実際は数分だったのかもしれない。映像が終わり、石原七緒はさらに重くなった沈黙の中で、ようやく我に返る。白崎誠也の信じられない、という目と真正面からぶつかった。

ぎこちなく首を回すと――全員が自分を見ている。

石原七緒は肩を震わせ、喉の奥を絞り出すように言った。

「わ……私、知らない……本当に……」

真っ先に動いたのは石原聡美だった。勢いよく前へ出るなり、何を思ったのか前田凛と山下彩香を、手のひらで乱暴に突き飛ばした。

「あなたたちだったの!? 七緒が、どうしてこんな...

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