078.これが君が私を呼んだ理由なのか

山口浩も木村爺さんと大差ないほど顔色が悪かったので、石原絵梨花は彼にも先に休むよう促した。木村爺さんのことは、休んでから話せばいい。

石原絵梨花が本当に「何かあった」様子ではなく、気分も落ち着いているのを見て、山口浩はようやく胸を撫で下ろし、言われたとおり仮眠を取りに行った。

二人が休んだあと、石原絵梨花はリビングのソファに沈み、眉間を指で揉む。

木村爺さんがいきなり陽城へ来るなんて、想定外だった。

少し呼吸を整えてからスマホを取り出し、連絡先の「10」を開いてメッセージを送る。

「特効薬、ある?」

すぐに返事が来た。

「どうした。悪化したのか? 前は調子良かっただろ。薬を一旦...

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