082.石原絵梨花は木村おじいさんの後継者

そうして石原絵梨花は、安田莉子がまだ提出していない宿題をさっと取り上げると、朝の自習の時間を使って写し終え、そのまま提出した。

まさか絵梨花が本当に授業前に出してくるとは思っていなかった安田莉子は、目を丸くする。

――絵梨花って、魔法でも使えるの?

書くスピードが特別速いわけでもないのに、どうして間に合うのか。

もはやオカルトだ。

午前の授業はそのまま流れ、午後。

7組の文化委員が外から勢いよく飛び込んできて、興奮した声で叫んだ。

「福原優奈! 市内のピアノコンクール、学校代表に決まったって!」

その瞬間、教室がどよめき、次いで歓声が爆発した。

市の大会なんて、7組には縁が...

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