083.彼女が贈ったもの

食事の最中、木村爺さんは松岡友希に矢継ぎ早の質問を浴びせ続けていた。石原絵梨花といつ知り合ったのか、どれくらいの付き合いなのか、ふたりの仲はどうなのか――その横で山口浩までが調子よく相槌を打つ。

石原絵梨花は聞いているだけで頭が痛くなってくる。

けれど松岡友希は辛抱強かった。口調は終始ゆったりとしていて、木村爺さんの機関銃みたいな問いにも動じない。

とうとう絵梨花が堪えきれなくなり、箸をパンッと卓上に叩きつけた。

「……まだ食べる気あるの?」

「食う食う食う!」

木村爺さんは意味ありげな目で絵梨花を見る。

食わないわけがないだろう。

松岡爺さんですら、松岡友希の手料理を口にで...

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