098.誰が俺とお前の兄が友達だと言ったんだ

翌日、木村爺さんは病院に入院した。

放課後、松岡友希は石原絵梨花にメッセージを送った。病院へ行くつもりだが、一緒に来るか――と。

石原絵梨花は了承し、渡部岳人に早退の許可をもらって学校を出た。

松岡友希を見つけたのはすぐだった。道端に立つ彼は背が高く、群衆の中でもやけに目立つ。絵梨花の視界に、真っ先に入ってきた。

聞き慣れた足音に気づいたのだろう。松岡友希はこめかみに当てていた手をふっと止め、振り返った。

――が、石原絵梨花の顔を見た途端、眉間に皺が寄る。

いつもよりさらに低い気配。瞼の重さ。ろくに眠れていない顔だった。目尻には薄い赤みが滲み、隈も隠しきれていない。

松岡友希は...

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