第127章

男は言えば言うほど怒りを募らせ、ついには堪えきれず一歩踏み出して、吉崎直子の前に立ち塞がった。

『能力なら、俺は羽島で何年もやってきた! 出した結果だって、あいつに負けてない!』

『立場なら、俺だって羽島家の正統な後継者だ!』

『ここまで必死にやってきたのに、どうして祖父さんの目には、俺があいつより劣って見えるんだ?!』

『おまえだってそうだ! なんであんな支配欲の塊みたいな男を選ぶ? 金糸雀みたいに囲って飼うような男だぞ! どうして俺を一度でもちゃんと見てくれない?! 俺はそんなに駄目なのか?!』

羽島喜太郎の感情は歯止めが利かなくなり、目の縁がじわりと赤く染まる。

『羽島浩介...

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