第147章

警備員たちは一片の迷いもなく、左右からまだ喚き散らす吉崎由紀の腕を掴み、まるでゴミでも引きずるみたいに外へ引っ張り出した。

『吉崎直子! このクズ! 覚えてなさいよ! 絶対に許さない……!』

罵声が遠ざかっていくのを聞きながら、吉崎直子はゆっくりと目を閉じ、椅子に深く腰を下ろした。

由紀が吐いた言葉の数々を思い返しても、胸のざわつきは消えない。苛立ちも不安も、むしろ重く沈んでいくばかりだった。

その頃、吉崎由紀は玄関先へ放り出されていた。

床にへたり込み、精巧だったはずの化粧はぐしゃぐしゃに崩れ、髪も乱れ放題。彼女は歯を食いしばり、固く閉ざされた扉を睨みつけると、歯の隙間から絞り出...

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