第71章

周囲の称賛を浴びるたび、吉崎由紀の笑みはいっそう華やいでいった。

それでも必死に平静を装い、割れんばかりの拍手の中、足元をふわつかせながら自席へ戻る。

「由紀、ほんとにすごい! 優勝はもうあなたで決まりよ!」

神崎晴子が興奮した様子で、吉崎由紀の手をぎゅっと握った。

女は控えめに微笑んでみせたが、その目の奥にある得意げな色までは隠しきれていない。

当然だ。

この絵は、Queenの作品をわざわざ参考にして仕上げたもの。高得点など、むしろ当然。

だが彼女はなおも慎み深いふりをして、淡く笑った。

「晴子、あなたも十分いけるわ」

神崎晴子はまだ何か言いたげだったが、次は自分の番だ。...

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