第112章 いっそ俺についてきなよ

空港。

一つの影が、空港の出口から大股で歩み出た。

長身に整った顔立ち。否応なく視線を集め、あちこちから感嘆の声が漏れる。

「すっごいイケメン……!」

女たちが色めき立つ。

だが北条寒生は顔を硬く引き締めたまま、足早に進んだ。

「社長」松本特別補佐が慌てて駆け寄る。

「申し訳ありません。私の不手際です。葉山さんを守りきれず、私は……」

「いま責任を問う時間はない」

北条寒生は低い声で遮った。焦りは瞳に滲むが、感情は辛うじて抑え込んでいる。

「まだ見つからないのか?」

「はい。手を尽くして捜索していますが、現時点で手掛かりはありません」

「北条家のほうは?」

「お爺様...

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