第113章 ドレスに身を包む

北条世尾が出ていくと、護衛が葉山ゆうの手錠を外した。彼女は痛みをこらえながら、そっと手首を回す。

皮膚はすっかり擦りむけていた。

ほどなくして、数人の女が入ってきた。ドレスを山ほど載せたワゴンまで押してくる。

「葉山さん、こんばんは。北条さんのご命令で、お支度に参りました」

メイク担当の女が、うやうやしく頭を下げた。

「お支度?」

北条世尾――あの男、本当に気まぐれにもほどがある。さっきまで手錠をかけていたくせに。

今度は何を企んでいるのだろう。

「はい。では始めます。北条さんをお待たせできませんので」

葉山ゆうは何人もの手でバスルームへ押し込まれ、手早くシャワーを浴びさせ...

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